詩人:さみだれ
燃えているのは夢みがちな年頃の子赤いテールを右へ左へ何を求めているかも知らず春らしい陽気に彼女は鬱に病んだ燃えているのは在りし日の尻尾私は燃やされていた美しい言霊と共に煤こけた炉の中でも私はうたうのだろうあなたがあなたたらんとするその炎はあなたを傷つけない燃えているのはあなたの見たことのある賑やかな尻尾だけだから