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さみだれの部屋


[886] ほのお
詩人:さみだれ [投票][編集]

燃えているのは
夢みがちな年頃の子
赤いテールを右へ左へ
何を求めているかも知らず
春らしい陽気に
彼女は鬱に病んだ
燃えているのは
在りし日の尻尾

私は燃やされていた
美しい言霊と共に
煤こけた炉の中でも
私はうたうのだろう

あなたがあなたたらんとする
その炎はあなたを傷つけない
燃えているのは
あなたの見たことのある
賑やかな尻尾だけだから

2016/02/10 (Wed)

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