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[116673] 誰かが君の恋人になるとき

詩人:山鳩

ようやく北風が窓ガラスを

打ち鳴らす季節


凍えた銀色の月の光が

部屋に差し込む夜半すぎに

携帯のバイブが短く震えた

きっとそれは・・


非通知のサインに

僕は遠くの君に想いを馳せた


木枯らし舞うケヤキ通りで

君の背中を見送った

あれからもう一年


これが僕らの本当のサヨナラのサイン

きっと君は

新しい愛を見つけたのかもしれない

僕の知らない誰かを

愛し始めた君のほほえみを

僕は頭に描いた


これでやっと僕は深い眠りにつける

思い詰めた日々は嘘のように

見つめ続けた白い過去に吸い込まれてゆく

今夜はもう涙はいらない

僕の耳元でさよならを呟く君の夢を見る

君の最後の夢を見る

2007/12/11 (Tue)
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