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詩人:紅ノ雲
誰も助けてはくれない
逃げ場のない枠のなかで
苦しさ怖さに負けそうな
弱い自分と向かい合う
怖いのは強烈なハイキックよりも
ひるむことを知らない相手の目
その目が弱い自分を写して体力を吸い取っていく
しかしそれは相手も同じこと
こっちの味方は
脳内ではじけるアドレナリン
あり得ないハイテンションを隠し持って
吐く息とともに敵を倒す
数年前はちゃんと戦えてたのに、
今では、戦う前から試合放棄。
弱い自分を、自分で甘やかしてる。
まだ戦えるはず。
いや、戦わなくちゃいけない。
自分の中の弱い自分と。
戦いはまだ終わってない