詩人:百年草
誰もが感動できる詩を
書こうと思ってみても
最初の一節すら
思い浮かばない私には
きっと
一生無理なんだろう。
それならせめて
最後の一節を
書き残したい。
それは決して
感動できるものでは
ないけれど
私が詩人であった
証となってくれるはず。
証を建てるには
早過ぎるかも
しれないけど。
未熟な詩人の
未熟な詩は
完成することなく
消えていくのだ。
それでも私は
『この世の全てを
愛して死にたい』
詩人とは、
この世界に綺麗事を伝える為に
いるのだから…
2009/09/27 (Sun)