詩人:MINA
いつだっただろう?
月明りに照らされて
僕たちは遊んでいた
晴れた夜空に
まるいお月様
まるで子供に戻ったように
ばかみたいにはしゃいで…
「おまえ、好きな奴いるのか?」
一瞬時間が止まったかと思った
「いるけど…教えないよ」
心拍数が急上昇するのがわかる
「なんだよ。俺の知ってる奴か?教えろよ。俺応援してやるから」
「やだよ。だって…」
これ以上言うのが恐かった
「だって…。なんだよ。あ、もしかして俺だったりする?笑」
小さくうなづいてみる
「まじかよ…」
静寂が二人を包む
お月様が雲に隠れた瞬間…
そっと唇を奪われる
「お前が言わないなら俺の好きな奴教えてやる!…お前が好きなんだよ…」
まるいお月様に照らされて
抱き締められたその腕が微かに震えていた
遠い日の思い出…
ふと蘇る…