詩人:レモン汁
あぁ 灰かぶりの少女よ
盲目の少女よ
わかったんだね
誰が王子だったのか
私は魔法使い
願いを現実に近づける者
だけど、時は時にして残酷
時計の針は進みすぎた
早く進みすぎてしまった
いくら馬車を走らせても
君を彼の王子のもとへ送る願いは 叶えられない
彼は行ってしまった
舞踏会に
もう戻ることはないだろう
人々は彼を英雄と歌い、
王子は自らの意志で踊る
灰が空から消える頃に
血の匂いとともに散ると知りながら
灰かぶりよ
これは悲劇だと思うか?
灰かぶりよ
これは運命だと思うか?
シンデレラよ
泣かないでおくれ
王子は
ガラスの靴がなくとも
君を愛していたんだよ