ホーム > 詩人の部屋 > 杳子の部屋 > 曲目の最後は私 > 投票

杳子の部屋  〜 「曲目の最後は私」への投 票 〜

  • 杳子さんの「曲目の最後は私」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[179842] 曲目の最後は私

詩人:杳子

凍てついた耳を塞ぐヘッドホン
小さく漏れる旋律は外界への抵抗

午前三時に目覚める朝は
白い吐息が教えてくれる
呼吸の法則

とめてしまえば安らかなりと
目を醒ますこともなかっただろう

午後三時に出かける昼は
たどる足音すすむ進む
展開の法則

手袋忘れて
ポッケのマッチの空箱をぐしゃり

午前零時に飛び立つ夜は
掻き消す月光静かに語る
此岸の法則

無駄だと知れば
がんばることもしなかっただろう

いらないと投げ捨てたヘッドホン
小さく漏れる旋律は街の喧騒

いらないと投げ出したMP3
名もなく奏でる旋律は私

2012/12/09 (Sun)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -