詩人:自己満足 2
嘘と 裏切りと 敵意と
オレの居場所にいつも満ち溢れた言葉がある
友情や愛情や真実
それは落胆と哀しみの代詞
に過ぎず
そんな居場所をねぐらにして
降りかかるものに心を許さない
孤独も温もりへの欲求も
急所と悟らせないよう
弱点と晒さないよう
何喰わぬツラを装おって
受容して
平静のつもりで
君を信じて
欺いている
傷痕が残す傷痕は深く
生身の体は善意を恐れて受け入れない
居場所はこれで良い
進むも退くも不可能なら
花と散るのも男である