詩人:多久
いつも狙われてる、
そんな気がするんだ。
それが誰なのかは知らない、
知る必要もない。
ただ、自分には撃たれてもおかしくない理由だけがある。
心当たりがあるから、
その引き金を引こうとする誰かに
「人違いです」
とは言えず。
撃たれる覚悟は
出来てないから、
ただ恐れ、
意味のないことをわかっていても、
布団の中にこもり、
音を聞かなくて良いようにしてる。
怖い。
何もかもが怖い。
信じてきた道を片っ端から崩され、
まさに背水の陣。
涙の数だけ僕は落下していく。
それをはた目に見てるもう一人の僕は、
止めたくても、
それを阻止不可能とし、
笑顔で送り出してくれる。
僕には、
「行かないで」
の
一言さえあれば、
踏みとどまれたかも知れないのに。
時に自分さえも憎み、
人間という、所詮な生き物を自分に感じ、
僕はなにを信じれば良い?