詩人:さみだれ
あなたの心に座り込む
孤独の虫が鳴いている
騒がしくて仕方ないな
追い出してしまいたい
雨の日は嫌い
歩く道がいつもより
狭く感じてしまう
ひとつ間違えば靴の中まで
冷たくなっちゃうから
あなたの心に映り込む
空の色が馴染んでいく
眩しくて仕方ないな
黒く塗りつぶしたい
歩くことに疲れはてて
喉が渇いたな、なんて思う
自販機まで歩ける力を
きっと隠し持ってるはず
あなたの心に詰まってる
あなた以外のたくさんを
たぐりよせたらもう大丈夫
僕だってひとりじゃない
2016/12/12 (Mon)