詩人:千波 一也
たやすく燃え尽きてしまうわたくしの遙かかなたに星はかがやくそこへ届きはしないものか、とたびたび指を差しだすけれど、風と絡まりいろなき音にとらわれる ごらん、 幾億ともしれぬ ともしび を あのもとで 転がるひとつ、が わたくし なのだ 繰り返される生き死にも ひとしい軌道の 鉄道なのだむずかしくながれ去ろうとするわたくしを遙かかなたで拒む声がきこえるごらん、わたくしを奏ではじめた星たちを