詩人:甘味亭 真朱麻呂
『夢の中の接吻』 とろけてしまいそうな甘ったるいキス 暗闇の中で感触だけが唇に触るいつから僕達はこんなに近づいたの?舌と舌を絡ませるディープな世界へと踏み込んだの? 途切れる声 グラグラと歪む世界 気づけばそこは いつものベッド もちろん君は居ない すべては夢だった そう儚い 僕の妄想だった汗ばんだ 右の頬に手を当てて 脂汗をぬぐい取る そして 深く深く呼吸を整え僕は呟く 現実はどうしてこんなにも残酷なのだろう…。