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詩人:清彦
頷くほど 簡単な話だ
治せないほど深く傷ついて
終わっただけのひとつの物語
喧騒はやけに続くのに
視線は夏の空の向こう
遠退いてゆく沈黙の果てに
どうしてか 僕は
こんな夜に 君の名前を
もう一度だけ呟く
後悔 なんかしないと
決めつけて閉じ込めて
二度と手も触れないハートの玉手箱
色褪せたとしたって
確かに君と僕は生きていた
残ったもの達が
役になんかたたなくたって
いつまでも いつまでも
消し去ることなんか決してないのさ
愛 めぐり逢い
死ぬほど好きだった君のすべて
聞こえる?
僕は元気だよ
もう一度だけ
話したいよ