詩人:チェシャ猫
星は人を愛することを教え
月は涙の流し方を伝える
抱き合う夜に君の声は
気付かないほど小さく泣いていた・・・。。
重ね合わせた距離と時間は
こうもたやすく色を変え
行き場を失くした幼き日の僕が
悲しく滲んだ目で僕を見つめる。。
抱きしめるだけじゃ我慢できなくて
キスだけじゃもう足りなくて
見えない愛の形手探るよ
軋むベッドの中・・・。。
形のないものは月に照らされて影ができ
二人をそっと見つめるよ。。
二つ並んだ影と重なる唇は
夜に溶けそうなくらい静かで
手をつないだだけではしゃいでいた君が
零した微笑は今涙に変わった
寄り添うだけじゃ怖くて
重なり合っても不安は消えなくて
二人の影だけまだ求め合うよ
濡れるベッドの中・・・。。
冷たい雨はその吐息消して
届かない思いが零れるよ。。
見えない愛の形手探るよ
軋むベッドの中・・・。。