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詩人:未知
あの空に刺さる独り言の矢の束
君へとめがけて射ったなら...届けられるかな?
さびしすぎて今は、泣きそうで
堪えているだけで過ぎ去ってゆく
背負った荷物が重くてくるしいのは
僕が頼りないから?
だって、みんなは普通にしているんだ
僕だけが遅れをとって
僕だけが...ダメなやつなんだ
どんなに肯定しても打ち消して
弱虫な自分がすぐ逃げたがる
宛名のない手紙の中
まちがい探しのように隠した
ちいさな本音は人知れず
まだ疼いて...痛みを抱いている
埋め尽くすノイズと一人ぼっちの部屋
愛がなくたってほら、溺れちゃって
現状は既に手のひらに収まらない
信じられないものが溢れている
信じたくないものが生まれている
世界にこだまする...同志の悲鳴
君へとめがけて射った本音も
掠めることもなく空気に融けて
僕はちょっとだけ強がりながら
振り向かずに走り出す...
まちがい探しのように隠した夢を
いつか誰かに、打ち明けられるかな?