詩人:凪都
この赤いポストみたいに
なんでも食べられたらいい
口の大きさに見合う愛と哀で
膨らまない腹をいっぱいにして
鍵一つで
すべて掻き出される空しさに
一緒にいけたら
いけたらいけたら
んでも
行けない逝けない
どこにもいけない
まず生きていない
誰かの思いが通る道
紙一枚
封筒一枚
時々速達で
時々荷物で
腹って
入って溜まって出す
そういえば腹って
そんな役割だった
あぁ
あのポストになりたい
許容範囲でなら
みんな受け止めてあげる
排便時はみんな一緒の
あの赤いポストがいい
2007/04/02 (Mon)