詩人:スマイル
上がりの昼下がり青い座椅子の中央に使い古した盤を敷く父は穴熊、私は棒銀窪んだ瞳の先にある前のめりの銀将に父は深く息を吐き「羨ましい」と言葉を漏らす駒に模する人の背に雨滴に模する涙が落ちた