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[17910] 籠の中の鳥が夢見るソラ・・・

詩人:チェシャ猫

多分泣いていたんだろう
あの日の僕と夢は
乾いた唇かみしめて
枯れた心に水をやって
また少しだけ
描いた夢の一番端っこを切り取った・・・。。

君に出会ったあの日から
もう何枚の夢を引き剥がしただろう
その濡れた手に感じる確かなぬくもりを求めて
いつの間にか君を塔のてっぺんに閉じ込めていた
この手に抱くことはできないのに・・・。。

破ることをためらって
ポケットに突っ込んだ宝の地図は
誰かが抜き取って埋めてしまったけれど
僕は手を振ってさよなら叫ぶよ
重ねた時間が消えないように

追いかけたなら
届かないと気付くのが怖くて
水溜りに映った星に手を伸ばした
籠の中で大切に育てられていた鳥が今
ソラを夢見るように・・・。。


多分知っていたんだろう
あの夜の君と僕は
見えないフリして目を逸らし
聞こえないフリして背を向けて
心と体の境界線がまた少し曖昧になっていく


そうして僕はまた
夢の中に映る君に手を伸ばした
籠の扉を開けられた鳥が今
ソラを目指すように・・・。。

2004/10/05 (Tue)
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