詩人:MARE
電車に揺られて
寄り掛かる場所は
堅い手摺りか
君の背中
迷わず手摺りに
寄り掛かるけど
君は気付いてた
昼間の人込みは
少なくなって
君との距離が
鮮明になって
余計に遠く感じた
静かに
揺れる 揺れる
あの人はどこへ
あの人はどこから
君に思うのは
ただ
近づきたい
寄り掛かったら
どこかへ行くやも
目線が合ったら
どこかへ行くやも
君を追う視線が
恥ずかしくて
堅い手摺りを
眺め続けた
君の横顔に
流し見る僕の視線は
新宿への波に
溶け込んだ
2006/04/07 (Fri)