詩人:綾
同じ空の下にいても
すれ違うことはないけれど
空模様も帰り道も違うけれど
茜の余韻に立ち止まり
思い浮かべたことは君のこと
制服の少女は
夕焼け空を写していったよ
私も届けたいと思ったけれど
暮れていく時間を切り取って
今日は胸にしまっておくの
君の声と私の声が
繋いでいるものは
形にはできない心
悲しくて泣いてるときも
他愛ない話で笑うときも
君の声が私を抱きしめる
君は1日の終わりに
私を呼んでくれる
もうすぐやってくる夜は
同じ色をしているから
私は夕焼けの端を
そっと見送ることができる
2010/07/15 (Thu)