詩人:あいる
君が消えた頃につけた
風鈴がまだ揺れてる
枯れた花束を包む
とても綺麗なビニール
命の無いものだけは
色を保ったままなんだね
たくさんの涙の下で
上を見上げてた。
君の涙が
ボクの眼に落ちた
ボクら
ひとつになれなかったけど
涙はまざった。まざった。
風にあおられ
風鈴が落ちて割れた
ひとつに戻れない風鈴は
綺麗な音色は
奏でられなくなった
晴れの日
風の日は
君の日
綺麗な長い髪がなびくのを見てるのが大好きだった
何が綺麗で
何が綺麗じゃないんだろう
ボクは君が大好きだった。
2006/05/20 (Sat)