詩人:高級スプーン似
あとで使うから
と
残した余力
結局使わず
どこかへやった
頭の中を
整理していると
出てきたのは
カビの生えた余力
まさか
こんな風になるとは
予想通りにも程がある
今更なのに
人目を気にして
見つからないように
ポケットに
余力を隠した
捨てるに捨てられないし
他に食べるものもないし
自分に言い訳しながら
何をする気だ
とぼけるなよ
理解ってるくせに
誰も見ていない
今だ
カビの生えた余力
食べて生きている
不満をぽろぽろ
こぼしながら
生きている
2008/06/09 (Mon)