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[24708] 零距離恋愛

詩人:高級スプーン

ヘッドフォンを
貸して下さい
僕のは壊れているから

ヘッドフォンを
貸して下さい
黒猫の断片のような
背中を向けて唄う
彼女の声が聞きたいから

フェンスを越えても
変わらなかった
望みなんて
落ちてなくて
うずくまって目を閉じた

ヘッドフォンを
貸して下さい
赤犬の断片のような
優しさを背けて唄う
彼女の声が聞きたいから

後ろ向きの彼女は唄う
前を見ないで僕は聞く

ヘッドフォンを
貸して下さい
僕のは壊れているから

ヘッドフォンを
貸して下さい
代わりにはなれないから
君の側に居たいんだ

2005/01/08 (Sat)
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