詩人:どるとる
歌を歌っていた
ひとりぼっちで
誰とも手をつながずにひとり寒いのをがまんした
誰の声も誰の優しさも無視して わざと目をそらして
夜は誰にでも来るから
僕の瞳にも夜はほらやってくる
夢の中で 僕は汽車に乗って 窓の外には
雪が降っている
そんな夢の中 目覚めたくなかった
それでも 朝は来るから
また歌い人は歌うため
出かけて行くのさ
汚い靴を履いて
使い古された
人生のマニュアル本は置き去りのまま
また扉を開いて
いつもの道をいつもの通りに辿り鼻歌歌いながら行くよ
今日も1日
頑張ろかな。