詩人:快感じゃがー
大嫌いと云えなくて
伸びる影
黙って見つめた
みじめで孤独な
そんな
憂鬱の日
羨ましいとは云えなくて
あたし
誇りを捨てたなら
きっと、上手くやれたのに...。
傘を忘れた雨の日は
濡れる世界
置いてきぼりで
後ろめたさも
ついて回った
きみが
厭だと泣いたから
何にも出来ずに
潜り込んだ、
昨日の感傷論
切ないね
誰もいない景色
衝動で頷いた、
否定も心地よく
響いてたはずの
空
あんなに飾ってた心は
何処へ
いってしまったの?
水色の胸
空洞を埋める
きみが
記念にくれた
ちっぽけな痛みと宇宙。
背中に書いておいて
あたしがしたこと、
言ったこと
傷つけた総てのもの
今更、
かなしいと言えたら
楽になれる?
でも、きっと無理だよ
海の音
切り裂いて
灰色の霧
何もかも隠したら
弾ませる唄
それは膨張色
あんなに飾ってた心も
嵐の夜には
勝てないの
紫の胸
嫉妬を焦がす
きみが
記念にくれた
ちっぽけな悩みと宇宙。