詩人:甘味亭 真朱麻呂
フライパンの上で 目玉焼きをひっくり返すように 偶然をいつでも引き出せたらな あんな別れはなかったかもしれない そんな下らないこと 考えながら 今朝も目玉焼きをひっくり返す 月火水木金土日何度だって繰り返す 春夏秋冬 いくらだって繰り返す 朝昼夜と繰り返す いつもいつでも 何処にいても いつかいつかは 手にするはずの 夢を待ち望みながら 僕は偶然を期待する こんな朝に 僕は目玉焼きを焦がす。