ホーム > 詩人の部屋 > 千波 一也の部屋 > 鳥の巣 > 投票

千波 一也の部屋  〜 「鳥の巣」への投 票 〜

  • 千波 一也さんの「鳥の巣」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[170790] 鳥の巣

詩人:千波 一也


鳥の巣を

憎らしく見つめた夕暮れに

山の向こうで落雷があったという



鳥の巣の

落下をねがった昼下がり

無人の家屋が荒らされたらしい



鳥の巣が

天敵に襲われるさまを夢想した夜

わたしは微熱に見舞われた



鳥の巣に

試しに小石など投げつけた朝

空には晴れ間が見えてきた



鳥の巣へ

親鳥がもどる夕暮れに

わたしは長々電話の途中



鳥の巣と

関係のない日のあれこれが

あちらこちらで雛となる



2011/08/29 (Mon)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -