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千波 一也の部屋  〜 「水底」への投 票 〜

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[171855] 水底

詩人:千波 一也


星明かりの駅が

ひとつずつ滲んでゆく


瞳は

乾いてなどいない

まったく逆だ


夜から

いちばん遠いところが

すべてを飲み込み

夜を生むための

夜になる


そこに

あるものを

真実きみは語れるか


美しすぎておそろしい

標をきみは

語れるか


ひとつ残らず

ごまかさず




2011/10/26 (Wed)
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