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千波 一也の部屋


[1110] 水底
詩人:千波 一也 [投票][編集]


星明かりの駅が

ひとつずつ滲んでゆく


瞳は

乾いてなどいない

まったく逆だ


夜から

いちばん遠いところが

すべてを飲み込み

夜を生むための

夜になる


そこに

あるものを

真実きみは語れるか


美しすぎておそろしい

標をきみは

語れるか


ひとつ残らず

ごまかさず




2011/10/26 (Wed)

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