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千波 一也の部屋  〜 「冷たい雪の降る夜に」への投 票 〜

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[85339] 冷たい雪の降る夜に

詩人:千波 一也


冷たい雪の降る夜に

わたしのからだは凍えてゆくから

わたしのからだは

小さくなる

わたしはわたしを抱き締める



冷たい雪の降る夜に

わたしのことを

わたしのほかに

包んでくれた誰かのことが懐かしい



あたたかさには

種類など無いのかもしれない

それほどまでに

わたしは小さく

わたしはよわく

仕方のない命であるのかもしれない



冷たい雪の降る夜に

凍りつくわけでもなく

果てゆくわけでもなく

わたしのなかに

確かに宿るあたたかさを

わたしは

見つける



わたしをここに

成り立たせている

かけがえのない守りを

そっと

知る


2006/09/09 (Sat)
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