ホーム > 詩人の部屋 > 千波 一也の部屋 > 待ち針 > 投票

千波 一也の部屋  〜 「待ち針」への投 票 〜

  • 千波 一也さんの「待ち針」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[133726] 待ち針

詩人:千波 一也


咲いてゆく音が

きこえます


川が

はじめて山をなすこころ、

そういうものが

乱れていきます



置いていかれることも

置いていくことも

じつは

まったく

同じこと


ほら、

よぞらの星はきれいでしょう


遠いでしょう




かばい合う布として

まっとうできる約束は

枯れないこと、

です


わずかな意味にも

枯れないことです




たとえ途切れてしまっても

ひとは絶えずに

棲むでしょう


やみのそこ、

もっともきれいな

ながれのなかで


その身をあらい

かがやくでしょう



2008/10/30 (Thu)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -