ホーム > 詩人の部屋 > ワタナーの部屋 > 蟻 その7 > 投票

ワタナーの部屋  〜 「蟻 その7」への投 票 〜

  • ワタナーさんの「蟻 その7」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[97824] 蟻 その7

詩人:ワタナー

ある昼下がり
縁側で日向ぼっこ
膝の上に違和感を感じた

一匹の蟻が
俺の膝の上に迷い込んだ

仲間とはぐれて慌てているのか
俺が怖くてパニクっているのか

俺の膝の上で
あっちへ行ったり
こっちへ行ったり

ここはどこだろう?
僕はこれからどうなるのだろう?

そんな気持ちなのかもしれない

自分なんかじゃどうしようもない
とても大きな力に
生死を握られるなんて想像できない

きっと恐怖を通り越して何も考えられないだろうな

俺の膝の上にいるのが俺だったら

きっと泣いてる

そう思って
蟻は殺さずそっと地面に帰してやる

自己満足かもしれないが

ただ
自分がそうしてやるだけで
その蟻が幸せになれるのなら

俺は良かったと思える

特に感謝もしてないだろうがね

2007/03/10 (Sat)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -