詩人:tyuuya
笑うと、それほどつぶらでは無い目が糸屑のようになってしまう。口っ端も釣糸だけでかかってしまった雑魚のように鈍くさく、鼻穴も元々広かったのが、棒で突っ込まれた程の大きさになっていた。
そんな中で些か誇張出来るのは、小さな石を埋め込められる溝であった。
そこから流れゆく枯れ気味の滝は、非常に塩辛く、人が飲み掛けの汁を棄てると、赤身鮪が降っていく。
無愛想な人が珍しくこの光景を見て、「森林浴にも出掛けたいねぇ。」
蝉の声が強く建物へ反った炎天下の頃であった。
2007/06/26 (Tue)