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[37334] 往路

詩人:

君は急いで家を飛び出し

強い陽射しの下

キラリと涙と汗を光らせ走った

その涙と汗は灼けたアスファルトに落ち空へと昇った

昇った涙と汗は君を少し高い場所から追っていた

僕の場所まで届いた

途中、見慣れた色の歪な鉄の塊が

君の涙腺を刺激して

君はその場に座りこんだ

僕は君の右側に降り

そっと君の肩を抱き髪を撫でながら声を掛けた。

大丈夫だよ僕は此処に居るよ。
だから泣かないで。

2005/06/18 (Sat)
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