ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 歩道橋 > 投票

どるとるの部屋  〜 「歩道橋」への投 票 〜

  • どるとるさんの「歩道橋」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[191977] 歩道橋

詩人:どるとる


様々な人の物語を 背負うように
安全にあなたを向こうの道に渡すため

名前もない錆びて色褪せた歩道橋
忘れられても泣いたりしない強いやつ

夜でも朝でも夕暮れでも君が渡るのを
何も言わず黙って見ている歩道橋

暗い夜には明かりを灯してくれる
車社会の現代じゃ交通の利便性なんてささやかなものだけど

僕は好きなんだ そんな控えめな君が
これからも使わせてもらうね 歩道橋

車の排気ガスで汚れても
ごみを捨てられても黙って君は

そんな誰だって 隔たりなく 渡らせる
そのための歩道橋 でもがんばり屋さんだ

夜でも朝でも夕暮れでも君が渡るのを
何も言わず黙って見ている歩道橋

暗い夜には明かりを灯してくれる
車社会の現代じゃ交通の利便性なんてささやかなものだけど

僕は好きなんだ そんな控えめな君が
これからも使わせてもらうね 歩道橋。

2016/06/21 (Tue)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -