ホーム > 詩人の部屋 > まとりょ〜鹿の部屋 > 絶望と言う皮膚呼吸 > 投票

まとりょ〜鹿の部屋  〜 「絶望と言う皮膚呼吸」への投 票 〜


[59086] 絶望と言う皮膚呼吸

詩人:まとりょ〜鹿

足下に転がるスチール缶を
何も考えずに両方の足先で突っつき合う。

それは昼下がりのバス停のベンチで
バスを待つ訳でも
君が降りてくるのでもなく、
ただ座っていただけ。

君が僕の目を見て笑う
『まるで死んだ魚のようだ』と。

確かに間違いじゃないと思うよ。
でもそんな君の目も僕と変わりはない。

雲一つない灰色
すり傷だらけの空き缶

まだ僕が存在する理由が見当たらない。

2005/12/09 (Fri)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -