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チェシャ猫の部屋  〜 「彩悼香〜memorialize me」への投 票 〜

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[50895] 彩悼香〜memorialize me

詩人:チェシャ猫

抱きしめられなかった
綻び崩れてしまいそうなこの心を
繋いでくれた祈りさえも・・・


錆付いたその腕に満ち足りなかったものは何か
自ら負ったしがらみに囚われたまま
区切られた空に焦がれてる


目を向けぬままに告げた終わり・・・
失くして残ったこの涙を・・・
遠ざかるほどに溢れてくるこの想いは
もう叶わぬと知っていても


艶やかに彩は舞い続ける
狂い咲いた罪に飾られるように
途切れた誓いに色は褪せ
痛みだけが寄り添ってゆく・・・。。


  「自分だけは一人で生きていけると思っていた。
   その小さな手を握るのがこの手で無くなった今 初めて独りが怖いよ・・・」 


償いきれぬこの過ちが
罰を折り重ねて消えるのならば・・・
もう一度その弱さに
触れることが出来るのならば・・・

    歪んだ世界さえもう怖れはしない

    例え儚さに抱かれこの身を失くしたとしても


艶やかに香は揺られ続ける
乱れ咲いた痛みを弄ぶように
織り綴られた祈りに導かれ
記憶だけが寄り添ってゆく・・・


艶やかに君は舞い続ける
繰り返した罪を慰めるように・・・・・・・・

2005/10/05 (Wed)
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