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[177607] オーバーレイを越えて

詩人:カクレクマノミ

表情すら
吐く言葉さえ曇ってきた
月はこんなにも綺麗なのに
星も輝いているというのに

僕は忘れ物が多い
戻って取ってこれるものなら
すぐに走って取ってこれるだろう
いつしか目を瞑って他の物で目くらまし

見えていない
見えていないと自己暗示の日々
忘れた
忘れたと言って一刻逃れる

本当は全部覚えている
細部に至るまで詳細に

成長は疾うの昔に止まっていて
止めたのは自分だと知っている
諦めた自分を肯定して逃げた

胃液を全部吐き出すようには上手くいかなくて
本当は毎日声が枯れるまで叫び続けたかった
喉元から頸動脈まで貫いて思考を止めたかった

けれど違かった
それは違かった

目で追えないほどに可能性は転がっていて
手を差し伸べてくれる人たちだっていた

もう逃げることに疲れた
言葉すらままならない程に戦ってみようと思う
ここからは僕と戦ってみようと思う
二度とは負けない
捨ててはいけない




2012/08/03 (Fri)
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