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[179331] 神の記憶(西谷墳墓群)

詩人:中村真生子

斐伊川にほど近い

西谷の丘陵地帯で見つかった

四隅突出型墳丘墓。

国内最大の5つのうち

4つまでもがここに存在する。

造られたのは

弥生時代の終わりの3世紀。

広げた手足のように

四方に伸びた突出部は

上で葬送儀礼をするための

アプローチではないとされている。

そして上部には4本の柱と

中央に心臓のような赤い玉。

壺や高坏などたくさんの土器を並べ

彼らはここで

どんな儀礼をおこなったのか。

古人は死者の魂は神となり

山に宿ると信じていたという。

平野と山の間の

古人の神への想いが眠る丘。

覚めやらぬ夢のように

今もその記憶が息づいている。


西谷墳墓群/島根県出雲市大津町

2012/11/03 (Sat)
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