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中村真生子の部屋  〜 「影」への投 票 〜

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詩人:中村真生子


床に木々の影が揺れている。

ざわざわと…。

その中で思いを馳せる。

何千もの昔

「時」が発見されたころを。

最初はこのような

ざわめきだったのかもしれないと。

その意味を確かめたくて

人は大地に棒を立てたのかもしれないと。

そして日時計が生まれ、

やがて機械の時計が生まれた。

過去も未来も

人々の生活も

整然と照らしてくれるようになった「時」は

光ではなく影から始まったのだ。

床に木の影に混じって

自分の影が映っている。



2012/11/13 (Tue)
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