ホーム > 詩人の部屋 > 山崎 登重雄 の部屋 > 企画詩:この世の果てN 風景 > 投票

山崎 登重雄 の部屋  〜 「企画詩:この世の果てN 風景」への投 票 〜


[150532] 企画詩:この世の果てN 風景

詩人:山崎 登重雄


道端で死んだカマキリは
まるで討ち合いに敗れたサムライ
刃を地面に突き刺し
無念…と果てていた

石垣のイモムシは
まるであみだくじを進む
オマエが選んだそのラインの果ては
濁流のドブ川が手招きをしてる

ちっぽけな存在だ
オマエらも オレもな

せめてそんな一瞬が語る声を
拾い集めて行こうか

つたない言葉遊びかもしれないが
俺の寿命を使って
詩歌に編みなおして行こうか

この星に帰るものへ

眠るには子守唄が必要なのさ
せめてそんな一情の物語とメロディー

ちっぽけな存在だ
オマエらも オレもな

詩ってあげるよ ここでおやすみ

2009/11/28 (Sat)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -