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山崎 登重雄 の部屋


[231] 企画詩:この世の果てN 風景
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


道端で死んだカマキリは
まるで討ち合いに敗れたサムライ
刃を地面に突き刺し
無念…と果てていた

石垣のイモムシは
まるであみだくじを進む
オマエが選んだそのラインの果ては
濁流のドブ川が手招きをしてる

ちっぽけな存在だ
オマエらも オレもな

せめてそんな一瞬が語る声を
拾い集めて行こうか

つたない言葉遊びかもしれないが
俺の寿命を使って
詩歌に編みなおして行こうか

この星に帰るものへ

眠るには子守唄が必要なのさ
せめてそんな一情の物語とメロディー

ちっぽけな存在だ
オマエらも オレもな

詩ってあげるよ ここでおやすみ

2009/11/28 (Sat)

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