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[136907] それは、きっと、歪んだ私の錯覚

詩人:栢徠

首だけになったカレが笑った
「こんな僕でもまた撫でてくれるかい?」

首の無い体は動かない

「えぇ、首だけになっても大好きよ」

愛しい首を抱き上げ、視線を合わせる

「でも、腐らない?」

「その時は、その時さ」

その言葉に笑って私は首を抱いて歩き出す
体はそのままにして
喋る猫の首を抱いて……


それは、きっと、歪んだ私の錯覚
死に際に見た、私の最期の優しい悪夢

2008/12/24 (Wed)
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