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[134383] ガング・ギャング

詩人:カナリア

いつも通り彼の部屋で
いつも通りのセックスをした後
裸のまま2人
ベットに潜り込んで観た映画は
“アメリカンギャングスター”

彼はそのアメリカンなギャングのスター達に憧れて

次の日から玩具(オモチャ)のガンであたしを
撃ちまくるようになった

キャッキャッキャッキャッ
楽しそうに撃つ
その笑顔は
子供のようでもあり
まさしく
映画に出てくるギャングのようでもあって

私が彼に
恐怖を覚えたのは
この時からだった

でももう気付くのは遅く

私は彼を愛してしまっていて

“彼になら殺されても構わない”

私は玩具の銃口を向けられる度に
ソレがまだ玩具のままで有る事を祈りながらも
そう呟く事しか
もはや出来ない

2008/11/11 (Tue)
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