詩人:カナリア | [投票][得票][編集] |
いつも通り彼の部屋で
いつも通りのセックスをした後
裸のまま2人
ベットに潜り込んで観た映画は
“アメリカンギャングスター”
彼はそのアメリカンなギャングのスター達に憧れて
次の日から玩具(オモチャ)のガンであたしを
撃ちまくるようになった
キャッキャッキャッキャッ
楽しそうに撃つ
その笑顔は
子供のようでもあり
まさしく
映画に出てくるギャングのようでもあって
私が彼に
恐怖を覚えたのは
この時からだった
でももう気付くのは遅く
私は彼を愛してしまっていて
“彼になら殺されても構わない”
私は玩具の銃口を向けられる度に
ソレがまだ玩具のままで有る事を祈りながらも
そう呟く事しか
もはや出来ない