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[112325] 草タオル

詩人:万田 海斗


 風呂上がり

タオルで顔・拭いてると、
雨上がりの湿気に乗っかって、
そこいらの、窓の外に繁る、葉っぱがツンと香る


何だか
その緑たちを かき集めて、
肌いっぱいに こすりつけ、思いっきり身体じゅうを拭きたいような気になった

それだけ、、自然に溶け込みたい気分

?。。 獣の血が、昔を懐かしむのか?


そんなグリーンは、僕の鼻へわずかな臭味を運んできて、

なんか 頑張って 優しく 僕を包んでくれようとしてる  みたいに思えたんだ

ちょっと変な感じだね


水と陽射しをいっぱいに吸い込んだ、クロロフィル・フィトンチッドとも、ふと、「仲良くしたい」、、なんて思っちゃった。


2007/10/13 (Sat)
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