ホーム > 詩人の部屋 > 高級スプーン似の部屋 > コペルニクスの画角 > 投票

高級スプーン似の部屋  〜 「コペルニクスの画角」への投 票 〜


[188237] コペルニクスの画角

詩人:高級スプーン似

視線を移して
世界を映して
記憶に収まる一枚一枚
引き出して思い出す度
展開される光景
確かめられるのは私だけ
過ぎ去りし日々の一角
頭の中に閉じ込めておくのは
勿体ない気もするけれど

頭蓋骨を叩き割り
中から海馬を引き摺り出して
これ見よがしに
振り回したとしても
だれかの脳裏に刻まれる景色は
わたしのものとはきっとちがう

卵をうまく立てられたって
新しい発見しかうまれない
虚実入り混じる思い出は
どうやっても
有り体を再現できなくて

わたくし中心的
本日の一枚
誰の目にも止まらぬ速さで
ぱしゃり
瞼の奥に焼き付いた

2015/05/19 (Tue)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -