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[116175] ひなげしの丘の上で

詩人:山鳩

冬の終わりを告げる渡り鳥の囀りに

僕は振り返り空を見上げる

暖かな日差しに温められた芝生の匂い

匂いはあの日の想い出をよみがえらせる

過ぎ去った美しい想い出は

ここに葬られている

海の見えるひなげしの丘に

あの日この世界から消えてしまった

そして悲しみに臥されて

もう永久に目覚めることの無い夢の中へ

さあ花束を捧げよう

パステルの薄い花びらに埋もれて

やがて悲しみは閉じられてゆく

君の面影は僕の夢の奥へ

夢の奥へ

2007/12/04 (Tue)
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