冬の終わりを告げる渡り鳥の囀りに僕は振り返り空を見上げる暖かな日差しに温められた芝生の匂い匂いはあの日の想い出をよみがえらせる過ぎ去った美しい想い出はここに葬られている海の見えるひなげしの丘にあの日この世界から消えてしまったそして悲しみに臥されてもう永久に目覚めることの無い夢の中へさあ花束を捧げようパステルの薄い花びらに埋もれてやがて悲しみは閉じられてゆく君の面影は僕の夢の奥へ夢の奥へ
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